INTERVIEW

2018/07/20

自分の気持ちに正直に生きたから、今がある

ヘアメイクアップアーティスト
KAORUさん  


日本でヘアメイクアップアーティストとして活躍した後、現在はシンガポールを拠点に、日本と両国で活躍の場を広げているKAORUさんにお話を伺いました。

自由に、そして自分を表現して生きよう

 

大学卒業後一旦は企業に就職するも、自分の中に芽生えた違和感に従い、半年も経たずに退職を決意。
改めて本当にやりたいことは何かを真剣に考えた。

学生時代に出会った自由に生きる人たちの姿に憧れ、手に職を付けて自立した女性でありなさいという親の教えが頭に浮かぶ。小さい頃から自分を表現することが好きで、大人になってからは美容が大好きだった。自分はもちろん人にするのも好き。だけど、その好きをどう仕事にしたらいいのかわからず模索する中、ヘアメイクという仕事の存在を知る。雑誌に登場するヘアメイクの方々の姿は魅力的で、これだ!と心がトキめいた。退職後にすぐさまヘアメイクの学校に通い始めたところ、チャンスが訪れる。

 

“自分に負けたくない” その一心でやり続けたアシスタント時代

特別授業に講師として来ていたヘアメイクのYuki氏がアシスタントを募集していたのだ。すぐさま立候補し、アシスタントとして活動させてもらうことになった。初めて経験する現場ではたくさんのことを学び、またYuki氏からヘアメイクとして働く上での大切なことを教わった。

“挫折する人が多い業界。だけど10年続けたらプロとしてやっていける”
“本気でヘアメイクになりたいなら、本業だけをやっていきなさい”

そんな教えを胸に、本気でヘアメイクになると決心し、何がなんでも10年は続けよう、ヘアメイクの仕事だけに専念しようと並行してやっていた別の仕事も辞め、ファッションもマインドも変えた。

その後、広告業界でベテランのヘアメイクアーティスト宮澤譲氏に就き、更に広告業界のアシスタントとして現場を経験する。宮澤氏はとても厳しく、怒られるのは日常茶飯事。辞めたほうがいいと言われたこともある。それでも、自分に負けたくない、やると決めたからにはやり続ける、そんな負けず嫌いの性格が功を奏して、なんとかアシスタントを続けること1年半。宮澤氏から独立。フリーランスのヘアメイクとして一歩を踏み出す。

 

フリーランス時代、そして訪れた転機

独立したのが20代後半。学生時代の同級生たちは着実にキャリアを積み、しっかりお給料を稼いでいる姿をみて、焦りもあった。
フリーランスになってからは、仕事を選ばず何でもやった。自分を売り込むための作品撮りにも余念がなかった。

携わった仕事は一つ一つが真剣勝負。信頼や実績を積み重ねるために必死だった。
そんな日々を過ごすこと6年、次第に大手企業の広告も手掛け、アシスタントが付くまでになった。

当時手掛けた作品の一部

 

そして気付けば、ヘアメイクの道に足を踏み入れてから10年が経過していた。
着実にキャリアを積み、まさに脂がのってきたそんな時、転機が訪れる。
旦那様がシンガポールに駐在することが決まったのだ。

迷いはあった。付いていけばせっかく積み重ねてきたキャリアが中断されることになる。
けれど、自分の中で旦那様と離れる選択はないという気持ちは明確だった。
海外に行くことで新しい展開があるかもしれない、とこの転機をポジティブにチャンスと捉え、シンガポールへ一緒に行くことに決める。

シンガポールに行ってからは語学を学び、時期をみて仕事をしようと考えていた。
ところが思わぬタイミングで妊娠が発覚。つわりが酷く、仕事をするどころではなくなってしまったのだ。思うように動かない身体、ブランクが空いていくことへの不安や葛藤が襲う。そんな中、知人に言われたひと言で救われた。

 

“子育ても立派な仕事だよ”

その言葉をきっかけに気持ちを切り替え、子供が1歳になるまでは子育てに専念しようと決意、思いっきり子育てを楽しむことにした。

そしてちょうど1歳を過ぎる頃、シンガポールに住む友人が本帰国をするため、シンガポールエアラインの格好をしてみんなで記念撮影をしようということに。みんなにヘアメイクをし、写真スタジオで撮影をした。
するとその撮影を見たスタジオの方からオファーがあり、これがまさかの仕事再開のきっかけとなったのだ。

 

その時の写真がこちら

 

家族:仕事=7:3、今の自分にとってのベストバランス

その後、知人に誘われ参加したセミナーで時間も場所も自由に働く女性に出会う。その姿に影響され、今年から自分のペースでセミナーを開催したり、レッスンを開始することに。

今はまだ子供も小さく、子育てや家族と過ごす時間が第一優先。無理に仕事を入れ過ぎて余裕がなくならないよう、家族と仕事との割合は7:3が今の自分にとってはベストバランス。

先日開催したレッスン風景

 

今後は、個人向けだけではなく、プロのヘアメイクになりたい人やビューティーコンテストに出場する人へのレッスンや、オンラインでのレッスンも行うなどしながら、子供の成長とともに、働き方のバランスを変え、その時の自分にとってベストなバランスを見つけていきたいと思っている。

メイクがスイッチとなり、自分に自信がつき、キラキラ輝きHappyになる人を増やしたい。それが自分にとっても嬉しいし、メイクを通して実現したいこと。

これからも自分の気持ちに正直に、やりたいことを思いっきりやって生きていきたい。

ヘアメイクアップアーティスト
KAORUさん

2004年 立教大学卒業後、宝飾販売に就職するも、ヘアメイクアップアーティストを目指すため5ヶ月で退職を決断。
N.Y.Make-up Academyにてメイクを学び、ヘアメイク修了。
メイクスクール受講時代から、フリーランスヘアメイクYuki氏と出会い、アシスタント活動を始め現場で多くのノウハウを学ぶ。
撮影現場のアシスタント業と並行しながら、週末はブライダルヘアメイクとしても活動。 ホテルやレストランウェディングのブライダルヘアメイクを数多く手がける。

2007年 広告業界ベテランのヘアメイクアーティスト宮澤譲氏に就き、更に広告業界のアシスタントとして現場を経験

2008年 ヘアメイクアップアーティストとして独立
株式会社 エーツー所属
広告撮影を中心に、ポスター、TV、など多岐に渡り活動を広げる。広告撮影では世界各国のモデルをヘアメイクする。艶やかで透明感のある肌づくりやニュアンスの効いたヘアスタイリングなどが定評。日本スタイリスト協会認定講師としてメイク~ファッションのトータルビューティーレッスンセミナーも開催。

2015年 家族の海外駐在に伴いシンガポール移住

2016年 長男 シンガポールにて出産

2017年 シンガポールでヘアメイク活動再開
2018年 自分主催のメイクレッスン・イベントなど、家庭・育児と両立出来る【自分発信】のヘアメイク アーティスト活動を展開し、シンガポールと日本両国で活躍の場を広げている。

◆資格
日本化粧品協会認定 コスメコンシェルジュ取得。 日本化粧品検定1級取得。
IBF国際美容連盟認定 国際メイクアップアーティストライセンス取得。

<works>

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